Hideyuki さん ~ オペレーションズ マネージャー
前職は Web 系の企業でソフトウェアエンジニア、エンジニアリングマネージャーとして働いていました。主に検索エンジン周りの開発をしていて、機械学習モデルを検索エンジンに取り込むための実装やシステムの高速化、それらのマネジメントに携わっていました。AWS を利用したシステム開発経験はほとんどなく、おおまかにこういうことができるんだろうなという知識があるくらいでした。転職に際して、前職に不満などは特になかったのですが、Amazon の文化に興味があったことと、その組織の中でマネジメントを経験してみたいという気持ちがあり、応募することにしました。
AWS では、お客様の技術的問題を解決するためのサポート組織のマネージャーとして働いています。組織としてお客様に最高のサポートサービスを提供するべく、技術のスペシャリストであるサポートエンジニアがお客様の課題解決にあたっています。マネージャーとしてチームの成果を最大化すべく、エンジニアのキャリアデベロップメントのサポートや、サポートオペレーションの方針作成を行なっています。ありがたいことに AWS サービスを多くの方に利用いただいていることもあり、日々たくさんの技術的な課題解決の依頼をいただきます。お客様の課題を迅速に、本質的な解決に導くためには高い技術力やコミュニケーションスキルが必要になります。エンジニアごとに得意なことが異なるので、個々人にあった成長の方向性を考えながらサポートしています。
Amazon の求める人物像であるリーダーシッププリンシプル(OLP)が大事にされているというのは入社以前からあるイメージでしたが、入ってみて想像以上に普段の業務に浸透しており驚きました。日々のフィードバックでは当然使われますし、ディスカッションや意思決定にも影響しています。また、Amazon ではメカニズムを実装することを重要視していることもとても印象的です。「Good intentions don't work, mechanisms do」というジェフ・ベゾスの言葉が浸透しており、何か問題が見つかった時には、その問題を再発させないために新しくルールやシステムを導入して根本解決を図ることを重要視しています。さらに、問題解決のメカニズムを導入するためのメカニズムもいくつもあるといったような形で、日々良い方向にアップデートしていくことができる組織になっています。問題が起きた際の再発防止はどんな組織でも日々対応していることではあると思いますが、基本的には組織が大きくなればなるほどルール変更などの変化を進めにくい状況になります。変化はすべての人の視点でメリットのあることばかりではなく、人数が多くなればなるほど意見の食い違いが起こりますし、それぞれの前提において正しいことがあります。そういった中でも、変化に対する Two-way door の考え方もよく働いていて、「ある程度良い効果が想定されるのであれば、100%の検証までは進めなくても試してみて、ダメだったらやめる」という指針で進めていきます。このように、組織の改善を止めないような仕組みがよくできているなと日々思いながら仕事をしています。
私は第一子が生まれて 1 ヶ月ほど経った後に、2 ヶ月間の育休を取得しました。実は、生まれる数ヶ月前までは、育休を取得する予定はなかったのですが、上司からも育休取得の後押しをしていただき、申請することに決めました。育休取得をチームに報告した際にも、チームメンバーが皆さんポジティブに受け入れてくれて、とてもありがたかったです。育休から復帰した際にもみなさん温かく迎えてくださっていますし、育児の忙しさなどを気にかけて声をかけていただくこともあります。すでに育児を経験されている方も多いので、大変だと思っていることを共有すると、アドバイスや育児の便利グッズを教えてもらえたりもして、復帰後も助けてもらっています。
育休の取得率に関して、正確に測った数値はないのですが、私の所属するチームでは、取得する方の比率の方が高いように思います。私のチームメンバーから 1on1 等で「子供が生まれる予定です」というめでたい報告をいただけることがありますが、その流れで育休をいつ取得するかという話になり、育休周りの手続きの進め方などについてお話ししています。組織として育休をとりやすい環境を整えていますし、チームの雰囲気も毎回祝福コメントで溢れているので、すごく育休に対してポジティブな会社だなと感じています。また、今回の育休取得で、マネージャーでも育休取得ができる環境になっていることを示せたこともよかったかなと思っています。ここでは育児に関するお話しになりましたが、AWS では育児の有無に限らず多様なバックグラウンドを持った方が働きやすいように日々環境を整備していて、その点も魅力的な職場であると感じています。