AWS Elemental MediaConvert 料金

AWS Elemental MediaConvert には 2 つのオンデマンド料金階層があり、これらはサポートするエンコーディング機能に基づいて異なります。ベーシック階層は、AVC、VP8、VP9 の制限された出力でのシンプルなウェブディストリビューションのユースケースを対象としています。プロフェッショナル階層は、高画質出力の放送およびマルチスクリーン配信用に設計された、一連の包括的なプロフェッショナル動画処理機能をサポートします。各階層でサポートされる機能の詳細な比較については、こちらをご覧ください。

正規化時間 (分) の計算方法

オンデマンド料金では、MediaConvert からのコンテンツ出力が 1 分ごとに課金され、使用する機能に基づいて乗数が適用されます。MediaConvert の正規化時間 (分) は、使用する機能に応じたサービスの使用状況を測定するための標準化された単位です。出力動画には、解像度、フレームレート、品質レベルなどのさまざまな属性があり、それぞれ設定が異なります。これらの設定は、出力分を正規化するために組み合わされる乗数に対応しています。

オンデマンド料金

MediaConvert オンデマンド料金の割引額は、使用量が増えるにつれて増加します。毎月、正規化時間 (分) 使用量のしきい値を超えると、増分料金が割引されます。料金は、アカウントのベーシック階層とプロフェッショナル階層での正規化された出力時間 (分) の合計月間に基づいて、リージョンごとに計算されます。

AWS Organizations で一括請求を使用している場合は、組織内のアカウント全体で、ベーシック階層とプロフェッショナル階層の各月の正規化出力時間 (分) をリージョンごとに計算します。

オンデマンド料金のベーシック階層は、AVC コーデックと速度優先またはバランス型のシングルパスエンコーディングを使用した出力、または速度優先のマルチパスエンコーディングを使用した VP8 および VP9 コーデックの出力をサポートし、クリッピング、スティッチング、静的オーバーレイなどの機能を備えています。この階層では MP3 オーディオ出力もサポートされています。ベーシック階層は主にウェブ上での配信を目的とするユーザー作成のコンテンツや、その他の短いコンテンツに最適です。

ベーシック階層での 1 分ごとの料金は、出力の解像度、コーデック、フレームレートによって異なります。これらの属性を組み合わせると、正規化された出力時間 (分) の計算に使用される乗数が決まります。

オンデマンド料金のプロフェッショナル階層は、プレミアム OTT マルチスクリーン配信に関する一連の包括的な機能をサポートしています。この機能には、マルチパスと高画質エンコーディングなどの AVC、HEVC (最大 8K の解像度)、AV1、VP8、VP9 の各コーデック、高速トランスコーディング、ビデオパススルー、多岐にわたるキャプションフォーマット、デジタル権利管理 (DRM)、広告シグナリング、高度なプリプロセッサ、マルチトラック音声処理などがあります。プロフェッショナル階層には、配信品質のコンテンツのアーカイブ、編集、または交換に使用する Apple ProRes、MPEG-2、AVC-Intra、XAVC、VC-3 Mezzanine 動画コーデックも含まれます。

プロフェッショナル階層での分刻みの料金は、出力の解像度、フレームレート、画質設定、コーデックによって異なります。これらの属性を組み合わせると、正規化された出力時間 (分) の計算に使用される乗数が決まります。プロフェッショナル階層にはまた数多くのアドオン機能がオプションとしてあります。これには、ドルビービジョン、HDR10+、ドルビーオーディオ、音量正規化、InSync FrameFormer フレームレート変換、Nagra 透かし、Nielsen 透かし、Kantar 透かし統合などがあります。それぞれ追加料金でご利用いただけます。

* 注: FrameFormer アドオンは、変換した動画 1 分ごとに請求されます。FrameFormer 変換料金の解像度は、入力解像度に基づきます。動画トリミング機能を利用しないジョブの場合、同じフレームレートとプリプロセッサ設定を含むすべての出力に単一の FrameFormer 変換を共有します。

各出力の再生時間は 1 秒単位で計算します。1 分を 60 秒として分数換算し、出力に対する請求額を決定します。例えば 45 秒の出力は 45/60 で、0.75 分になります。課金対象となる最小の再生時間は 10 秒です。そのため、10 秒未満は 10 秒として課金されます。